ストレングストレーニングとは
ストレングス(筋力)は、単に「重いものを持ち上げる力」ではありません。
筋力・パワー・筋持久力に加え、
スピード、アジリティ(敏捷性)、バランスなど、
あらゆるパフォーマンスの土台となる能力です。
さらに重要なのは、力の大きさだけではなく、
👉 状況に応じて適切に筋活動をコントロールする能力
(=神経と筋肉の連携)
つまりストレングスとは、
**「力を出す力」+「力を使う力」**の両方を指します。
安全で効果的なトレーニングの3要素
グリップ(握り)
器具をしっかり握ることで
- 力を無駄なく伝える
- バランスを安定させる
- ケガを防ぐ
👉握りが弱いと、力は逃げます。
可動域とスピードコントロール
可動域全体を使うことで
- 筋肉への刺激が最大化
- 柔軟性向上
また、動作スピードをコントロールすることで
- 反動を防ぐ
- 正しい筋肉に効かせる
👉「速さ」より「コントロール」が重要です。
姿勢とアライメント
適切な姿勢を保つことで
- ケガ予防
- 狙った部位への刺激
👉トレーニングの質は姿勢で決まります。
高校野球部における導入の考え方
今回の前提は、
👉 野球の練習がメイン+週1回のウエイトトレーニング
この場合の目的は明確です。
- 筋肉を大きくすることだけではない
- パフォーマンスを上げる
- ケガを防ぐ
- 動作の質を高める
👉つまり
「強くなる」ではなく「使える体を作る」
トレーニングの基本フロー(週1回)
リセット(姿勢・可動域の改善)
授業などの座り姿勢で崩れた身体を整えます。
主な対象:
- 胸椎(背中の丸まり)
- 骨盤(後傾)
- 股関節(固まり)
- 体側
内容:
- ストレッチポール
- 股関節ストレッチ
- 体側ストレッチ
👉目的:
「動ける状態に戻す」
※5〜10分で十分
アクティベーション(筋のスイッチを入れる)
ここで重要なのが「腱板(肩の安定)」です。
対象:
- 腱板
- 肩甲骨
- 体幹
- 臀部
内容例:
- チューブ外旋(腱板)
- バンドプルアパート
- プランク
- グルートブリッジ
👉目的:
「使うべき筋肉を起こす」
※疲労させるのではなく準備
ウォームアップ
- 軽い有酸素(3〜5分)
👉体温と心拍数を上げる
メイントレーニング(マシン中心)
原則:
- 大きい筋肉 → 小さい筋肉
- 全身をバランスよく
例:
- レッグプレス(脚)
- ラットプルダウン(背中)
- チェストプレス(胸)
- 補助種目
回数:10〜15回
セット:2〜3セット
クールダウン
- 軽いストレッチ
栄養補給
- トレーニング後30分以内
👉タンパク質・水分補給が重要
野球動作へのつながり(最重要ポイント)
ウエイトトレーニングで最も大切なのは、
👉 「連動性」=力の伝わり方です。
体幹の役割
体幹は、
👉 下半身と上半身をつなぐ“力の通り道”
- 力を伝える
- 動きを安定させる
- ロスを防ぐ
上半身種目での連動
(チェストプレス・ラットプルダウン)
力の流れ👇
- 下半身で踏ん張る
- 体幹で支える
- 上半身で押す・引く
👉腕だけのトレーニングではありません
下半身種目での連動
(レッグプレスなど)
力の流れ👇
- 上半身と体幹で固定
- 力を溜める
- 下半身で出す
👉脚だけのトレーニングでもありません
野球との共通構造
- バッティング:下半身 → 体幹 → 上半身
- スローイング:下半身 → 体幹 → 腕
👉すべて同じ連動です
週1回トレーニングで重要なこと
フォーム最優先
重さより正確さ
毎回の質
なんとなくやらない
継続
週1でも積み重ねれば変わる
全身で動く意識
部分ではなく連動
よくある失敗
- 重量を上げたがる
- 反動を使う
- 可動域が狭い
- 準備運動を省略する
👉これらはすべて逆効果です
まとめ
高校生のウエイトトレーニングは、
👉 整える → 起こす → 動く
この流れがすべてです。
そして目指すべきは、
👉 「正しく動ける体」
トレーニングは特別なものではありません。
しかし、正しく積み重ねることで、確実に結果は変わります。

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