投球で力が出ない高校生へ

トレーニング

「腕の力」だけでは、もう伸びない
「フォームは悪くないはずなのに、球速が上がらない」
「筋トレもしているのに、ボールが走らない」
もしそう感じているなら、原因は腕や肩の力不足ではなかもしれません。

実は、投球で本当に大事なのは、
脚で作った力を、体幹を通して、腕にどれだけロスなく伝えられるか
その“力の通り道”を担っているのが、**セラーペ(Serape)**という考え方です。

セラーペとは何か?

セラーペとは、
体の前面・背面を斜めにつなぐ筋肉たちが、チームで力を伝える仕組み
のことです。

筋肉の名前ではありません。

・右脚 → 左肩
・左脚 → 右肩
というように、体を斜めに使って力を送るラインをイメージしてください。

なぜ腕が強くても球速が出ないのか

投球動作で一番パワーを生み出しているのは、
腕ではなく、股関節(脚)です。
脚で地面を押して生まれた力は、
体幹(コア)を通って → 肩 → 腕 → ボール
へと流れていきます。
ここで問題になるのが、体幹の使い方です。
・体幹がグラグラ
・体幹を大きくひねりすぎる
こうなると、力が途中で逃げてしまい、腕だけで投げるになります。

良い投手ほど「体幹はあまり回っていない」

プロや球速の出る投手をよく見ると、
・股関節は大きく回っている
・でも、体幹(お腹・背中)は意外と動いていない
これは、
”体幹を硬く保ち、股関節と肩で回旋している”
からです。
この「硬い体幹」を作り、 脚の力を腕まで一気に伝える役割をしているのが、
セラーペです。

セラーペは「ムチ」と同じ

投球動作はよくムチに例えられます。
・持ち手(重い):骨盤・体幹
・先端(軽い):腕・手
持ち手がしっかりしているほど、先端は速く動きます。
体幹が安定し、セラーペがうまく使えると、
・無駄に力まなくても
・肩や肘に負担をかけずに
球速が自然に上がっていきます

出力が出ない投手に多い特徴

以下に当てはまる人は要注意です。
・上半身主導で投げている
・体幹を大きくひねる意識が強い
・投げ終わりでバランスを崩す
・下半身トレーニングが投球につながらない
これらはすべて、セラーペがうまく使えていないサインです。

推奨トレーニング|セラーペを鍛える

ポイント
目的は「腹筋を割ること」ではありません。
”体幹を安定させたまま、斜めに力を伝える感覚を作ること”
です。

①パロフプレス
狙い:体幹のスティフネス+斜めの力伝達
・片脚を前に出す
・反対側の手でケーブル/バンドを押す
・体は回さない
投球時の「踏み込み → 体幹固定」に近い

②バードドッグ
狙い:体幹の安定性と対角線の協調
・右手+左脚、左手+右脚
・腰が反らない・回らないように注意
セラーペの基本パターン

③ ワンアームプッシュアップ(または片手支持)
狙い:上半身セラーペの強化
・体幹を一直線に保つ
・支持側に体重を預けすぎない
肩〜体幹の安定性アップ

④ ワンハンドバンドプレス(立位)
狙い:投球に近い力の流れ
・下半身で踏ん張る
・体幹は固定
・腕だけで押さない
「脚→体幹→腕」の感覚づくり

まとめ|球速アップの近道

・球速が出ない原因は、腕ではないことが多い
・大事なのは、力の通り道(セラーペ)
・体幹は「動かす」より「支える」
・脚の力を、体幹を通して腕に伝える

セラーペがうまく使えるようになると、

”無理に力まなくても、球は自然に速くなる”

今のフォームやトレーニングに、 「斜めの力の流れ」という視点を加えてみてください。
それが、次のレベルへの一歩になります。

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